ザリガニノフユジタク〜エットウ

◆ ザリガニの冬支度〜越冬 ◆

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アメリカザリガニにとっての冬越しとは   冬眠させる冬越し   冬眠させない冬越し  


アメリカザリガニにとっての冬越しとは

アメリカザリガニの原産国アメリカでは、日本の冬に当たる季節が無く、ザリガニが冬眠して越冬する事はありません。
気温や水温の変化はありますが、いつもザリガニが活動できる温度のためザリガニは年中水の底を歩き回っているようです。
ザリガニは変温動物なので水温によって体温が変わり、水温が15℃以下になると活動が鈍くなり、水温5℃以下では活動できなくなります。そのため日本では冬になり水温が下がってくると冬眠に入ります。
春になり、水温が10度を越えた頃から活動を再開し、四国では5月頃から少しずつ見つかるようになり、6月頃には多く見られるようになります。

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冬眠させる冬越し

自然の気温に任せてザリガニを冬眠させて越冬する方法の一例をご紹介しましょう。
経験がある方もいると思いますが、ザリガニは最悪バケツに放ったままでも冬越ししていることがあります。
もちろん条件が悪すぎて気づいた時には全滅していることもありますが、一定の条件が揃えば飼育を放棄していてもザリガニはたくましく生き伸びています。
逆に言うと、ザリガニを自然な気温で越冬させるにはその条件を満たす必要があります。
その条件とは、

等です。 つまり、ザリガニの越冬前にはある程度の水量とエサが必要で、水が凍りきらないところに置くことです。
これは絶対に必要な条件ですが、より安全に冬越しさせるには以下のようにすると共食いも起こりませんし、寒さで死ぬものもほとんど出ないと思います。

冬眠中のザリガニはほとんど動かないのですが、最近のように気温が上下して12度を超えるような日は水温も10度以上になり、のそのそとですがザリガニも活動する者が増えてきます。 暖かい日には少しめんどうに思っても水槽の様子を見に行きましょう。知らぬ間に共食いされてはたまりません。

さて、日本の長い冬が終わり、肌寒い春も終わり、初夏が来るとやっとザリガニたちが動き出します。
長いですね、越冬。
短く見積もっても11月から5月まではザリガニは活動していないのです( ̄□ ̄;) この越冬が終わる時期は特に気にかけて水槽を見に行く必要があります。
越冬から目覚めたザリガニは、動いてはいませんが細胞レベルで言えば活動はしていますので約半年間何も食べずに過ごしてきてかなりの空腹です。
回りに落ちている去年の食べ残しじゅうたんや流木やちぎれた水草等、何でもかんでも食べようとします。そして食べます。
水槽の中に落ちている食べものを全部食べてしまってもまだ空腹は収まりません。
この時期は天気予報などを特に注意して見て、気温が10度を超える日はお昼から夕方に水槽を見に行けば活動するザリガニを見れるかも知れませんし、ザリガニが動いていなくても 水槽内の様子が変わっているかもしれません。何か変化があればこまめに観察するようにしましょう。
ザリガニが活動していると思ったら、少しずつエサを入れてあげましょう。

これで越冬自体は終わりですが、活動を始めてすぐにザリガニにはまた次の大仕事があります。
春の脱皮です。
冬眠から目覚めたザリガニは沢山のエサを食べて栄養を摂ると、ここで年二回の脱皮の一回目を行います。
この脱皮を終えればまた約5〜6ヶ月ザリガニとのお付き合いの始まりです。

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冬眠させない冬越し

冬眠させない冬越しは、ザリガニが活動できるように水温を15〜28℃に保って飼育します。
当然ザリガニの活動は衰えないので、夏と同じようにエサを与え、夏と同じ周期で水換えをすることになります。
外気温が低いので水槽に入れる水もかなり冷たくなっています。水温の急変が起こりやすい事も視野に入れる必要があります。また、自分の体調とも相談する必要があるでしょう。
外気温とサーモスタットで水温を好きなように調整できる時期でもあります。

設備としては、ヒーターとサーモスタットとエアレーションが必要です。
ヒーターだけでは加熱するだけなので、調節するのにサーモスタットが必要になります。
普通ヒーターとサーモスタットは別のもので、サーモスタットに繋ぐヒーターを選んで使うことができますが、ヒーターとサーモスタットが繋がっているもの、見た目がヒーターでサーモスタットが内蔵されているものなどがあります。
どのヒーターも自分の周りだけを局部的に暖めるので、水槽全体の水を回して均一に保温するためにエアレーションが必要です。これはエアーポンプでもフィルターでも構いませんが、ザリガニ飼育を考えるとフィルターを使うほうが良いでしょう。

水温を23℃前後にするとエサの量は普通に与え、水換えの頻度や脱皮の頻度も通常通りになります。
外気温とサーモスタットで水温を好きなように調整できるので、水温を低くすればザリガニの活動が衰え、エサの量と水換えの頻度を下げることができます。
逆に水温を28℃前後にするとザリガニの活動は異常に活発になり、通常よりもエサの量と必要な水換えの頻度が上がり、更に成体でも脱皮してしまうこともあります。

注意することは、冬でも脱皮する者が多いこと。普通なら他の容器に隔離するのも簡単ですが、冬場は小さい容器に入れた水がすぐに冷えてしまい隔離した個体が危機に陥ってしまうことです。
ましてや脱皮前後のザリガニは甲羅も弱く、体力も余っていないので外界からのストレスに対して非常に弱くなっています。
この時期の隔離は、

等の対策をとり脱皮前後の個体を保護しましょう。

水槽の設置場所ですが、冬でも楽に観察できるようにと室内に置きたくなると思いますが、室内は人が住みやすい環境でありますが、逆に人になじまない動物にとっては非常に住みにくいものと思って下さい。
ドアの開閉する音、人の会話、テレビやコンポなどの音、空調の音など、私たちが普段気にしない音でも小さな生き物たちにとっては慣れない音が沢山あり落ち着かないので、水槽は極力外に置くようにしましょう。

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